用事があり車で出かけた帰り道、妻とよちよち歩きの娘を連れて見知らぬ町の高速のインターチェンジで降りて釣りをした。知らない町の知らない海で何が釣れるか分からないまま釣り糸を垂らすというのはなんだか楽しいものである。僕はそうやって時々予定外の行動をしてしまう。が、家族もよくそれに付き合ってくれるものだ。本当にいい妻をもらったものである。
適当に車を走らせると小さな港に着いた。小さな川から水が流れ込んでいて、海水が茶色く濁っていた。午前中に降った雨で川が増水しているのだろう。大きなスズキやヒラメの類が釣れないかなとワクワクしながらえさをたらした。しばらくして釣れたのは小さなハゼだった。まあ何も釣れないよりはましかと思い釣りを続けていた。すると、胴体の無いハゼが釣れた。ハゼの頭はまだ動いていて、明らかに他の大きな魚に食べられてしまった状態だった。スズキかヒラメの類がこの下にいると確信し、何とか釣りあげてやろうとそれまで釣ったハゼをえさにして釣りをはじめた。