息子は母ちゃんっ子で僕とは微妙な関係。
今までは娘や妻を介して僕と接する機会が圧倒的に多かった。
ま、男同士の親子というのはこんな感じになるのかもしれない。
心の中では息子からライバル心というかそういうのを感じるときがあり、とても頼もしいなあと思っていたりする。
その息子と午前中二人で過ごす事になった。
娘の学校が始まり、妻も午前中の英語の学校が始まった。
5歳の息子の幼稚園だけは明日から始まるので、午前中は彼の面倒を見なければならなかった。
実は、知り合いのお母さんに預ける事になっていたのだが、前日の夜になって話していると不安な感じだったので、それなら父ちゃんと一緒に過ごそうということになった。
僕はちょうどいいので、午前中は実験をせずに、事務手続きや銀行での払い込みなどの雑用に息子を付き合わせることにした。
待ち時間もほとんどなくあまりにもすんなりと雑用が終わったので僕達は時間をもてあました。
そこで、時計が読めるようになった娘には買ってあげていたが、息子にはまだ買っていない腕時計を買いに行く事にした。
息子は娘よりも2学年も下なのだが、数字に強く早くも時計を読めるようになっている。
SWATCHというメーカーの時計屋さんがあったので眺めているとちょうど子供用の時計があったので、そこで決める事にした。
正直、ちょっと考えていた予算よりもだいぶ高かったのだが、こういうものはお金よりも気持ちの問題だと思いきって購入を決めた。
息子は喜んでいるようであったが、いつもと違う雰囲気に戸惑っているようでもあった。
次に、昼食にハンバーガーを食べに連れて行き、食べていると彼のお気に入りの青いバッグが無いことに気付く。
おそらく、銀行の椅子の上に忘れてきたのである。
急いで昼食を済ませ、銀行に行くが椅子の上にバッグがない。
銀行の人はみんな忙しそうにしていて話しかけれる感じではなかったのだが、銀行の中をうろちょろして銀行員の足元を見て回ったら、息子の青いバッグがあった。
行員に声をかけるとすぐさま渡してくれた。
時計を買って、バッグを無くしたのでは悲しいところだったが、見つかったのですごくほっとした。
それから母親に引き渡して午前中のデートは終わったのだが、こんなに長い間息子と手をつないで同じ目的の為に歩き回ったことは今までなかったので、とてもいい思い出になった。