子供達と山を探検に行った。
昔、クワガタムシを取った山はずいぶん変わっていて、住宅地になっていた。
だけど、自然はまだまだ残っていて、虫がたくさんいる。
セミの鳴き声を聞きながら、暑くて汗をだらだら流していた。
息子は虫が嫌いなので、一匹虫を捕まえるたびに大騒ぎしている。
娘はうまく虫かごに入れている。
娘があれ何?
と指差した崖には大きなムカデが這っていた。
活気のあるムカデがワサワサと這いながら、側溝に落ちた。
側溝の中のムカデを虫取り網の柄のほうでつつくと、柄のほうに飛びついて襲い掛かってきた。
ウワッとたじろぐ。
こんなのに噛まれたらいたいだろうな。
恐怖心が沸いてきた。
息子はそのムカデの姿を見て早く帰ろうとワーワー騒いでる。
娘は興味津々に見ている。
僕は、乾いた落ち葉の下をうごめいて逃げ回っているムカデの頭を虫取り網の柄で潰した。
一発では殺せなかった。
僕はムカデが動けなくなるまで4度ほどついた。
弱っているムカデには、すでにアリが何匹か襲い掛かっていた。
娘が何で殺したの?と聞いてきた。
僕は刺されたら痛くて大変だから。。
と言った。
だからと言って殺して良いのか悪いのか分からなかったがそう答えた。
僕は、なんとなく罪悪感を感じながら、網の柄にムカデの臭いがついてしまっているのじゃないかと気になった。